Last Updated: 2 June 2020, 3:50PM (NZDT)
これらのフィルターは呼吸回路内で吸気位置、呼気位置または両方に設置することができます。病原体(ウイルス、細菌)が呼吸回路内で運搬されず、また人工呼吸器の呼気をブロックする結露量を最小限に抑えるよう設計されています。
フィルターハウジング内のフィルター媒体は、病原体がフィルターを通過することを防ぐものです。フィルター媒体の作用にはいくつかの仕組みがあります。RT016、RT019、RT020では、静電引力によって病原体や粒子を引き付けてフィルター媒体に付着する静電媒体を採用しており、それらはフィルターを通過しません。また、弊社のフィルターは疎水性なので、水をはじいて媒体が濡れずフィルター性能を保持します。静電フィルターには、病原体を捕捉するために必要な材質が少なく、流動抵抗が低下するという利点があります。
パーセント単位のろ過効率はウイルスと細菌の両方で測定しており、フィルターが病原体の通過をどれくらい効果的に遮断するかを反映したものです。このパーセントは一般的には非常に高くなります(98%以上)。しかし、呼吸回路のろ過効率を比較する場合には、フィルターの検査条件を把握することが非常に重要です。
第三者機関において、以下の基準に従う方法でF&P製のフィルターをテストしました。
RT019、RT020の試験では、フィルターを人工呼吸器の呼気終末ポートに付けたRT380 Evaqua 2デュアル型呼吸回路を使用しました。 加温加湿ガス(温度37°C、相対湿度100%)を25時間通過させ、ろ過効率試験を実施しました。
RT016の試験では、フィルターを人工呼吸器の吸気ポートに付けた状況をシミュレートしました。
人工鼻には、フィルター付きの人工鼻(HMEF)とフィルターなしの人工鼻(HME)があります。HMEFを使用する場合、必ず乾燥時と湿潤時(温度37 °C、相対湿度100%)のろ過効率を把握してください。HMEFを製造元の指示に従って交換してください。 Scott et al.(2010年)が実施した6種類のHMEFの研究では、 6種類のフィルターすべてが濡れると2種類の細菌が自由に通過したことが報告されています。
はい。 弊社のフィルターの取扱説明書に基づき、F&Pは、ろ過効率を常に高い状態を保つため、フィルターを24時間ごとに交換することを推奨しています。
F&P Evaqua 2回路(RT380、RT280、RT285、RT385、RT481)は、呼気中の水分が呼気回路の壁を透過するよう設計されています。この透過により、呼気フィルターに到達する湿度が大幅に低下し、呼気フィルターの乾燥した状態を保ち、高いろ過効率を確保します。また、RT019、RT020フィルターは、二重壁で設計されており、保温率を高めて内部の結露を軽減するようになっています。 フィルター媒体自体も、吸水を軽減するため、疎水性材質で作られています。
F&Pは、BS EN ISO 23328‑1に基づき、使用される条件の下でろ過効率と流動抵抗を試験しました。この結果に基づき、フィルターの交換を推奨します。 使用できるフィルター媒体が多く、それぞれろ過の仕組みが異なります。加温加湿の呼吸回路における条件から大きな影響を受けるものもあり、これらの条件下で試験されていないものも多くあります。 他のメーカー製のフィルターを選択する前に、必ずろ過効率の要件を実際の使用に近い温度・湿度条件(温度37 °C、相対湿度100%など)で測定し、またメーカー推奨の交換期間を考慮してください。 また、フィルターの流動抵抗も考慮してください。相違がある場合、治療の実施に悪影響を及ぼさないことを確認してください。 フィルターを比較する際、必ず使用条件下でろ過効率および流動抵抗を比較してください。
いいえ。HEPAフィルターを必要とする場合、ろ過効率の他に流動抵抗への影響を考慮してください。
いいえ。SARSCoV2は試験を実施した時点では存在した病原体ではありませんでした。
上記のFAQ(よくある質問)は掲載時現在入手可能な知識に基づいています。