当社の事業は、生体の急性呼吸器病棟で働く集中治療専門医の Matt Spence医師が、機械式呼吸器を使用している患者さんが気管の乾燥や感染に苦しんでいることに気付いたことが、すべての始まりでした。
彼はこの問題の解決にむけて取り組むべく、政府の電気技師であるAlf Melvilleと、家電メーカーであるFisher& Paykel IndustriesのシニアエンジニアだったDave O’Hareに相談しました。3人が解決策を求めて協力しあった結果、何の変哲もないフルーツの保存瓶をもとにした加湿器のプロトタイプが完成しました。
家電製品の設計に関する知識を応用して、Fisher& Paykel Industriesの小さなチームは、このプロトタイプを加湿器へと発展させました。人工呼吸器用加湿器は1970年の販売開始以降、世界中へ普及していきました。
1990年までに、Fisher& Paykel Industriesの医療部門はFisher& Paykel Healthcareと改称され、同部門の年間売上高は2,900 万ニュージーランドドルにまで成長しました。2001年には家電製品事業を売却し、Fisher& Paykel Healthcareはニュージーランドとオーストラリアの証券取引所に上場する独立企業となりました。
当初は人工呼吸器と使用する加温加湿器を製造していましたが、その後、非侵襲的換気療法、HFNC療法、外科手術、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療など、他の臨床用途にも製品を拡大していきました。また、製品ポートフォリオを拡大することで、小児領域のニーズにも対応してきました。
Fisher& Paykel Healthcareはグローバルで成長し続けています。年間の営業収益は2010年度が5億300万ドルだったのに対し、2020年度は12億6000万ドルと過去10年間で2倍以上になりました。今日では、特許を取得した当社の呼吸療法製品と治療法は世界中で使用されており、毎年何百万人もの患者さんの生活に影響を与えています。
今もなお Fisher& Paykel Healthcareの文化の中核をなすもの、それはイノベーションとコラボレーションです。新しいヘルスケア製品が市場に導入されるまでには何年も要すため、当社は長期的な–視点に立ち、常に先を見越した製品パイプラインを進めております。私たちは、グローバル展開の拡大、新たな臨床診療の提案、継続的な製品の改善により、持続可能で収益性の高い成長の継続を目指しています。