当社の事業は、生体’の自然な加湿プロセスを模倣するというビジョンに基づき、1969年にニュージーランドにて設立されました。オークランド病院’の急性呼吸器病棟で働く集中治療専門医の Matt Spence医師が、機械式呼吸器を使用している患者さんが気管の乾燥や感染に苦しんでいることに気付いたことが、すべての始まりでした。 彼はこの問題の解決にむけて取り組むべく、政府の電気技師であるAlf Melvilleと、家電メーカーであるFisher& Paykel IndustriesのシニアエンジニアだったDave O’Hareに相談しました。3人が解決策を求めて協力しあった結果、何の変哲もないフルーツの保存瓶をもとにした加湿器のプロトタイプが完成しました。 家電製品の設計に関する知識を応用して、Fisher& Paykel Industriesの小さなチームは、このプロトタイプを加湿器へと発展させました。人工呼吸器用加湿器は1970年の販売開始以降、世界中へ普及していきました。
加熱式加湿システムによって患者のケアと転帰の改善に対する、私たちの初期の取り組みの歴史的な映像をご覧ください。
1990年までに、Fisher& Paykel Industriesの医療部門はFisher& Paykel Healthcareと改称され、同部門の年間売上高は2,900 万ニュージーランドドルにまで成長しました。2001年には家電製品事業を売却し、Fisher& Paykel Healthcareはニュージーランドとオーストラリアの証券取引所に上場する独立企業となりました。 当初は人工呼吸器と使用する加温加湿器を製造していましたが、その後、非侵襲的換気療法、HFNC療法、外科手術、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療など、他の臨床用途にも製品を拡大していきました。また、製品ポートフォリオを拡大することで、小児領域のニーズにも対応してきました。 Fisher& Paykel Healthcareはグローバルで成長し続けています。年間の営業収益は2010年度が5億300万ドルだったのに対し、2020年度は12億6000万ドルと過去10年間で2倍以上になりました。今日では、特許を取得した当社の呼吸療法製品と治療法は世界中で使用されており、毎年何百万人もの患者さんの生活に影響を与えています。
Fisher &Paykel Healthcareの呼吸療法製品と治療法は、COVID-19パンデミックにおいても重要な役割を果たしてきました。当社のOptiflowTMを用いたHFNC療法は、COVID-19患者さんへの有用な治療法のひとつとして導入されており、加温加湿器は、 人工呼吸器を必要とする患者さんがいる病院で使用されています。 パンデミックの間、私たちは閉塞性睡眠時無呼吸症の患者さんや在宅での呼吸補助が必要な患者さんを支援する製品の提供も継続してきました。 お客さまや代理店との関係を通じて、当社が設計、製造する命を支えるための製品の効果を最大化するために、当社ではヘルスケアプロバイダーの皆様に必要なトレーニングと技術的な専門知識を提供します。
2019年、当社は会社として50周年を迎えました。この特別な節目に際し、当社の歴史、人々、そして当社の製品が世界に与える影響を振り返りました。
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